施設長より一言

平成30年度
3月

"平成の終わりに"

 平成の時代が、あと2ヶ月で終わろうとしています。5月1日新たな元号へ、そして現在の皇太子さまが新たに天皇陛下として即位されます。平成の時代、日本は大きな災害が多く発生しました。阪神大震災(平成7年)・東日本大震災(平成23年)・その他にも各地で地震や異常気象による豪雨・台風により多くの方々が被災されました。その都度、天皇、皇后両陛下は被災した地域に足を運ばれました。そして、被災された方々と同じ目線で声を掛けられ、見舞われたお姿には感銘させられました。私は、平成29年厚生労働大臣賞を受賞した際、皇居で天皇、皇后両陛下に拝謁することができました。その時も同じように声を掛けられていたお姿は、今でも印象に残っています。あと残りわずかで新しい時代がスタートします。引き続き、平和な時代となればと願っています。
 人材確保・定着はいまだ大きな課題となっています。人材確保は、今後も大きく改善されるとは考えられません。いかに定着≠ウせていくかがキーワード≠ナあると考えます。離職の理由に人間関係≠ェ上位にあげられています。私の職場は離職は多くはありません。しかし、毎年の職員の自己申告書を見ていると、人間関係の悩みを記す職員がみられます。「明日の組織モデルは、オーケストラである。250人の団員はそれぞれ専門家である。それも極めつけの専門家である。しかし、チューバだけでは音楽を演奏できない。演奏するのはオーケストラである。オーケストラは、250人の団員全員が同じ楽譜をもって演奏する。」<ドラッガー著「ポスト資本主義社会」より>。自分の職場で考えていくと、それぞれの職員が自分の好き勝手に行動していては、よりよい人間関係は生まれてきません。そこを、施設長がうまくまとめていきながら、それぞれの個性がひとつにまとまるようにしていき、そこで、よりよい人間関係を創り成果としなくてはなりません。今後も、よりよい職場環境を作っていくことに努めていきたいと思います。
 3月は来年度に向けて、事業計画・予算の理事、評議会の時です。来年度事業が順調に推移していくよう、私をはじめ職員全員で取り組んでいきます。

平成31年3月1日
施設長 長岡 均

12月

"今年の漢字は “災” "

 寒い毎日が続いています。今日は冬至です。1年で一番昼の時間が短い日。今年も残りわずかとなってしまいました。
 東京都美術館で開催されているムンク展-共鳴する魂の叫び-を11月の休日に訪れました。オスロ市ムンク美術館のコレクションを中心に、約100点の作品が展示されています。ムンクの≪叫び≫をはじめとし、多彩な作品を見ることができました。ムンクは≪叫び≫があまりにも有名ですが、ムンクの生涯を通し、その時々による作品の変遷を観るのもとても楽しみです。上野公園の国立西洋美術館、上野の森美術館では、これから来年に向け、ルーベンス展-バロックの誕生、フェルメール展ととても興味のある特別展が開催されています。とても楽しみにしています。
 熊谷酉の市は、毎年12月8日熊谷総鎮守高城神社にて催されます。酉の市は開運招福・商売繁盛を祈願して執り行われる行事です。境内には招福の縁起物を飾った「縁起熊手」の商店が多く並びます。私は、毎年この日に高城神社に参拝し、その後、熊手を購入しています。熊手は「福をかき集める」「運をかき込む」等、縁起のいいものです。「福」・「運」はなかなか訪れませんが、恒例のことであり、今後も続けていきたいと思います。
 今年の漢字は“災”が選ばれました。北海道地震、中・四国豪雨、大阪北部地震、数多くの台風と日本列島各地で災害がおきました。当園でも多くの災がありました。思い出すたび、つらい1年となってしまいました。来年こそは良い一年になりますように!そんな気持ちで今日は、職員一同クリスマス会の準備におわれています。明日は皆なが楽しみなクリスマス会。今年最後のしめくくりとして、そして来年に向け最高の一日であるよう願うばかりです。
Merry Christmas and a Happy New Year!!


平成30年12月22日
施設長 長岡 均

11月

"全国大会(山口)に参加して"

 例年に比べ、暖かい11月でしたが、今朝は冷え込み季節らしい朝となりました。札幌市では、記録的な遅い降雪となり、全国各地で冬の訪れが遅れているようです。街の樹々は、赤や黄に色づき、紅葉の見頃を迎えています。
 11月14日〜16日。全国知的障害福祉関係職員研究大会山口大会に参加して来ました。私にとって、久しぶりの全国大会の参加であり、楽しみにしての参加でした。全国各地から1,800人超の参加となり、全体会会場は参加者でいっぱいとなっていました。「夢や希望をかなえる未来へ」〜みんなで語ろう!明日にかける障害者福祉への熱き思いを〜というテーマのもと、充実した3日間を過ごす事ができました。明治維新150年の年であり、古き時代に思いをはせるとともに、未来に向けて熱き思いを語り合ういい大会であったと思います。次年度、鹿児島大会も楽しみにしています。
 歴史ある山口市は、観光もひとつの楽しみです。国宝五重塔のある瑠璃光寺・山口総鎮守の今八幡宮・野田神社・豊榮神社・山口サビエル記念聖堂と街歩きもでき、充実した日となりました。帰路、京都に途中下車し、東寺・西本願寺を参拝してきました。来年こそは幸せな日々が過ごせるよう、心よりお願いしてきました。京都は紅葉の見頃を迎え、観光客であふれており、満足な観光とはなりませんでしたが、最後においしい京料理を食し、帰路につきました。来年、改めてゆっくりと京都寺社巡りをしたいものです。
 今年も残り1ヶ月となりました。12月23日は、愛の家クリスマス会が開催されます。今年最後のイベントでもあり、皆が楽しみにしています。精一杯の準備をし、当日を迎えようと考えています。


平成30年11月21日
施設長 長岡 均

*11月3日開催のバザー、皆様の協力のもと無事に終えることができ、心より感謝しております。

7月

"台風24号の被害"

 今日は昨晩からの雨も上がり、秋晴れの一日となっています。秋らしい過ごしやすい毎日が続いています。
 今年は台風の当たり年?いくつかの台風が日本列島に上陸し、全国各地に被害がでています。当園では、9月30日上陸し日本列島をかけ足で通り過ぎていった、台風24号により大変な被害となりました。当園で栽培しているぶどう畑の木が台風の風により、1000本近くあるうちのほとんどが倒されました。今はその復旧のための作業をしている毎日です。来年の収穫が心配されます。
 10月2日〜3日恒例となっている一泊旅行に出掛けてきました。今年は千葉の自然に触れて、皆なで楽しい旅行にしようということで、小湊温泉を目指し、旅はスタートしました。129名バス3台での旅です。成田での昼食休憩、航空科学博物館の見学、そして小湊温泉ホテル吉夢へ。成田では成田山新勝寺に参拝することができました。ホテルの夜の大宴会、新人の出し物楽しかったですね。利用者もカラオケを楽しんでいたようです。ホテルの屋上露天風呂は台風24号の被害により入浴することができず残念でした。
 翌朝、私はホテル前にある日蓮聖人ゆかりの誕生寺を参拝、散策し、すがすがしいひとときを過ごしました。鴨川シーワールドも楽しかったですね。二日間の旅、事故もなく、楽しい思い出をつくることができました。来年も皆なで出掛けましょう。
 11月3日江南愛の家バザーまで、10日となりました。次の楽しみも、もう少しです。
皆なで協力し、成果のあるバザーにしたいですね。


平成30年10月24日
施設長 長岡 均

7月

"故 小林事務長を偲び"

 今日は秋分の日。不思議なもので彼岸花は、お彼岸を迎えると満開となります。園庭の彼岸花も満開となっています。朝・晩の気温はやっと秋らしい毎日で、過ごしやすくなっています。
9月6日、真夜中の3時8分、北海道の胆振地方で、震度7の大地震が発生しました。厚真町では大規模な土砂崩れにより、大きな被害と多数の犠牲者が出てしまいました。北海道全域で停電となり、ライフラインが止まり、生活に大きな支障をきたしました。社会福祉施設でも多数の被害となりました。犠牲となられた方々の御冥福をお祈りするとともに、一日も早い復旧を願っています。
平成30年9月3日23時09分、小林恵子事務長が逝去されました。享年52才という若さでの別れとなりました。昭和60年8月、江南愛の家に事務員として入職し、平成5年4月事務主任、平成24年4月事務長として、33年の長きに渡り江南愛の家の発展に尽力されてきました。平成29年11月には、社会福祉に参加されてきた功績により、全国社会福祉協議会会長賞を受賞。これからも社会福祉・江南愛の家の発展に大きな期待をされていました。平成29年10月卵巣がんの手術をし、元気に仕事復帰をしました。しかし、その後、4月定期健診の際、がんの転移がわかり、5月13日より入院となっていました。4度にわたる抗がん剤治療の効果も無く、脱毛、吐き気、嘔吐、痛みと副作用との闘いの日々でした。毎日のように病院に行き、その様子を見ていましたが、8月中旬頃より、意識がはっきりしない日々となりました。本人は早期に仕事復帰できるものと信じていましたので、本人の意思のもと、病名を知らせなかったり、面会の希望はしませんでした。しかし、このような結果になるのであれば、多くの人に面会していただいていればと後悔しています。事務長に就任以降は、二人三脚で江南愛の家を支えてきたこともあり、私自身、心にぽっかり穴があいたようで、いまだ心の整理がつかないような状況です。
通夜、葬儀では多くの職員、保護者、友人等の参列をいただき感謝しています。本人もさぞ喜んでいることと思います。やさしい笑顔、思いやりの心、仕事への情熱等々、忘れることは出来ません。今は天国から“しっかり見守っているから仕事をしっかりしてください”と声が聞こえてきます。私をはじめとし、職員一同、本人の遺志を引き継ぎ、仕事に取り組んでいきます。福祉すなわち幸せな生活の実現こそ、故人の望んでいたことだと思います。心より御冥福をお祈りいたします。


平成30年9月23日
施設長 長岡 均

追 先月、施設長よりひと言を休載したことをお詫びいたします。

7月

"熊谷で国内観測史上最高 41.1度"

 今日7月23日は、二十四節気の大暑です。1年で1番暑い頃という意味です。熊谷では最高気温39度が予報されています。今年は、6月に梅雨が明け、7月に入ってから暑い日が続いています。猛暑の毎日、夏ばてをしている人も多いかと思います。愛の家では、連日、ぶどうの傘かけに追われています。暑い中での作業、職員・利用者には本当に感謝しています。8月の収穫まであとわずかとなりましたが、11月にはおいしいワインが飲めることを楽しみにしています。
 7月3日、国立西洋美術館で開催されている企画展ミケランジェロと理想の身体≠観覧してきました。ミケランジェロはシスティーナ礼拝堂に描いた最後の審判≠ェあまりにも有名で私は画家であると思っていました。しかし、今回出品されているダヴィデ=アポロ∞若き洗礼者ヨハネ≠ニいうミケランジェロの彫刻の傑作を観ることにより、彫刻家としてのミケランジェロを知ることができました。古代ギリシャ・ローマとルネサンスの作品も多く展示されていて、理想とされる身体美の表現に感動の1日となりました。9月24日まで開催となっています。ぜひ観覧してみてください。次回の企画展は、10月16日からルーベンス展―バロックの誕生≠ェ予定されています。今から楽しみにしています。
 「平成30年7月豪雨」6月28日から7月8日頃にかけて、西日本・中部地方を中心に降り続いた豪雨により多くの被害となりました。死者・行方不明者は220名超となり、建物の被害も記録的なものとなりました。御冥福をお祈りするとともに、1日も早い復旧をお祈り致します。埼玉県で、昨年結成された災害派遣福祉チームには、まだ派遣依頼はないようですが、依頼があった際には協力していきたいと思います。又、災害義援金の協力も今後検討していかなくてはなりません。
 熊谷うちわ祭りは、昨日まで多くの人で賑わっていました。しかし、京都祇園祭は7月24日予定されていた花傘巡行が猛暑のため中止となりました。毎日のように熱中症の報道がされています。記録的な暑さは様々な方面に影響が出ています。皆様も健康に留意され、過ごしていただきたいと思います。


平成30年7月23日
施設長 長岡 均

6月

"ロシアW杯"

 今日は、梅雨の合間の貴重な晴れの日です。朝からすっきりとした青空が広がっています。今年は早々と台風が日本列島に近づいたりしていますが、大雨による被害は出ていないようです。先日、大阪地方では大きな地震があり、死者が出る大きな災害となっています。関東地方でも地震があり、心配しています。
 6月14日、ロシアワールドカップは開催国ロシアの5対0という大勝で、開幕しました。日本は6月19日、初戦で強豪コロンビアを2対1で破る金星をあげました。香川選手のPKによる得点、大迫選手の決勝点、出場選手の誰もが自分の個性をいかした素晴らしいゲームだったと思います。今年4月、ハリルホジッチ監督解任後、短い準備期間でチームをまとめ、勝つことのできるチームを作り上げたことは本当に素晴らしいことです。職場も同じです。トップに立つ人間がいかにチームワークよく、それぞれの立場で自分の役割を果たし、成果に結びつけるか。改めて考えさせられました。6月24日のセネガル戦が非常に楽しみになりました。深夜の放送、眠い目をこすりながら応援したいです。日本の勝利を信じて。
 愛の家は、今年度になり大変な事態となっています。事務長・T職員の緊急入院という 思ってもみなかった事が起きてしまいました。職場で要となる仕事も多く、不在となる間は職員の協力の下で乗り切っていかなくてはと考えています。そのような突然の不測の事態に対応できる職員の養成を改めて考えさせられました。
 6月19日、埼玉県・熊谷市の指導監査が実施されました。当日の公評の中では、いくつかの口頭での指摘もありました。正式な結果については、7月の中旬過ぎとなります。より良い法人・施設運営に努めてまいりますので、今後も皆様の御協力よろしくお願い致します。


平成30年6月22日
施設長 長岡 均

追 先月、施設長よりひと言を休載したことをお詫びいたします。

4月

"平成30年度スタート"

 平成30年度がスタートし、早ひと月が過ぎようとしています。桜前線は北へと向かい、今青森県弘前城址の桜は満開となっています。3月下旬、日帰りバスツアーに参加し、三嶋大社・久遠寺の桜を楽しんできました。はじめて訪れる三嶋大社は、古くから伊豆国一の宮として栄えています。大鳥居から本殿に向かう参道は満開の桜でいっぱい、みごとな景色となっていました。その後、久遠寺に向かいますが、門前町の道路は大渋滞です。桜の見頃ということでどうにもなりませんね。日蓮宗大本山身延山久遠寺周辺の数百本の桜、境内の樹齢400年の枝垂桜。満開の桜を存分に楽しむことのできた1日となりました。
 本年度は、改正障害者総合支援法の全面施行・障害福祉サービス報酬改定、第5期障害福祉計画のスタートの年となります。又、埼玉県では、全国で初めてとなる埼玉県虐待禁止条例が4月1日施行されました。大きく変化していく障害福祉制度。制度の変化に適応した事業の運営に努めていかなくてはなりません。そして、園内において虐待とみなされることが発生しないよう、職員一人一人が自覚を持ち行動していきたいと考えています。
 当園は、昭和58年に開園し、35年が経過しています。ひとつの区切りとなりますが、今後も当園を利用する人達の幸せの実現に向け取り組みたいと思います。今年は職員59名、利用者79名でのスタートとなります。昨年同様、夜間3名体制・利用者2名 対 職員1名の体制を確保することができました。利用者が安全・安心な生活を過ごせるよう努めていきたいと思います。
 4月20日、埼玉県発達障害福祉協会評議員会が開催されました。5期9年間、会長を勤めてきましたが、後任に引き継ぐことになりました。あっという間に過ぎた9年でしたが、少しは埼玉県の知的障害福祉に貢献することができたのではと思います。重責から解放されホッとしています。


平成30年4月24日
施設長 長岡 均

令和4年度掲載分はこちら

令和2年度掲載分はこちら

平成31年度掲載分はこちら

平成29年度掲載分はこちら

平成28年度掲載分はこちら

平成27年度掲載分はこちら

平成26年度掲載分はこちら

平成25年度掲載分はこちら

平成24年度掲載分はこちら

平成23年度掲載分はこちら

平成22年度掲載分はこちら

平成21年度掲載分はこちら

平成20年度掲載分はこちら

閉じる